49.退院前夜

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わたしの入院中ほとんどの時間そばにいてくれた母と姉ですが、
退院前日の夜は自宅に戻ることになりました。

わたしが戻ってからすぐに休めるようにと、
家をあけていた間の掃除や洗濯をしようと考えてくれていたのです。

退院の時間には間にあうように迎えに来てくれることになりました。


「ひとりでも大丈夫!」
と元気よく答えたわたしですが、
母と姉が帰ったあとは、すぐに心細くなりました。

今までだって会社の出張でひとりで過ごすこともあったのに、
ひとりの夜はさみしいものでした。

いつもなら大体はやく眠りにつくけれど、
この日は目が冴えていました。

なんだかぼーっとしていると暗い気持ちになってしまいそうで、
意識をほかのことに集中させようと携帯を開きました。

家族にメッセージを送ったり、
ネットサーフィンをすること数時間。
腕は疲れるのに、目は冴えたままです。

家族が無事に家についたことを確認してもう一度目をつむりましたが、
眠気はなかなかやってきません。

ふと閃いたわたしは、
ウォークマンをかばんから出して、
コブクロの音楽を聴くことにしました。

暗い部屋で音楽に耳を澄ませば、
声が寄り添ってくれているようでココロは落ち着きました。

ふなっしーを抱きしめて、
もう一度目をつむりました。

それから何度か目が覚めてしまいましたが、
なんとか眠りにつくことができました。

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2017/06/19 23:55

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