59.退院後の通院〜病理結果の報告①〜

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通院

〈2016.11.14〉


病理結果を聞きに行ったのは、
手術から一ヶ月と少し経ったころでした。

その日、
姉は会社で午後からお休みをもらってくれていて、
家族そろって病院へ行きました。

ガン細胞は死滅していたのか、
それとも生きていたのか。

どちらの結果にしても、
全摘を選んだことから不安はそれほどありませんでした。

それでも、やっぱり緊張していました。

病理結果を聞きに行く前に、
4回目になる傷跡の処置外来へ。

待合室にあるテレビの横に貼りだされた紙には、
1時間待ちと書かれていました。
この日はいつもより混んでいたようです。

処置室に入ると、
前回に引き続き、S先生はかさぶたを少しずつ切ってくれました。

再診の予約を3日後にとってもらい、
処置室での診察は終わり。

待合室に戻って、
今度は主治医の先生がいる乳腺外来で呼ばれるのを待ちました。

退院以来、
久しぶりに会った先生。

先生の顔を見ると、
なんだか安心しました。

先「おっぱい切ったあとの写真見る?」
わ「は、はい…」

聞かれると思っていなかった質問に、
見たくないとも見たいとも思えず、
なんとも言えない感情で返事をしました。

10年前に母が手術した病院では、
わたしと姉だけ手術終了と同時に手術室前のカウンターに呼ばれ、
取り除いた腫瘍を見るかどうか聞かれました。

その時はわたしも姉も、
「ちゃんと見ておこう」
という気持ちで目を合わせて、
「はい」
と返事をしました。

トレイに載せられた腫瘍は、
直径6,7cmくらいの鶏肉のようでした。

先生はピンセットでそれを広げながら、
「ガンが飛び散らないように大きめに取りました」
と説明してくれました。

そこはうっすらと黒くなっていて、
(これが母の胸に住み着いていたガンなんだ)
と言葉にできない感情になって、
涙が出そうになりました。

わたしの手術のときは、
家族は取り除いたおっぱいを見るかどうか聞かれることはなかったそうです。

もう見ることはないと思っていたので、
聞かれると思っていなかった質問に驚きました。

モニターに映し出されたおっぱいは思ったより生々しくなかったけれど、
少ししかめっつらをしてしまいました。

おっぱいが、
何等分かにわけてレーザーで縦に切られていたのです。

そこからわたしのおっぱいは検体に出されたということでした。

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2017/07/17 23:55

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