がおんちゃんさんの日記 (乳がんの日記)

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乳がん

乳がんを告知されてしばらくは、もうこれから先の人生で何もかも忘れて心から笑うことはないだろうと思っていました。
自分が乳がんであることが片時も心を離れなくて、何をしていてもその絶望感が引っかかって心から楽しめない日々が死ぬまで続くんだろうと、それこそ絶望的になったのです。

でも、結果から言うと、実際はがんのことを忘れている瞬間が告知後1年くらいからだんだん増えてきました。
そして5年後くらいからは、1日に1度も思い出さない日が増えていったのです。

がんを告知されたらやはり誰しも絶望的になります。抗がん剤で髪が抜けたり、手術でおっぱいの形が変わったりすると、その時はとことんまで落ち込みます。
だけど、凹む時はとことんまで凹んでいいのかな、と私は思っています。
その時は何も手につかないくらい落ち込んでも、とことんまで落ち込めばいつかは底を打って、あとは上がるしかなくなります。
いわゆる、時が解決してくれる、というヤツです。
悩み続けることに飽きた頃には、気持ちは次第に上向いてきます。

今では私は、おっぱいに傷があっても平気で温泉に入ります。堂々としていれば他人はけっこう気づかないよう...

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2017/03/26 20:54

乳がんを告知されてから9年半。
まだ治療は続いています。
フェマーラという、女性ホルモンを抑制する薬を、1日1錠、飲み続けているのです。
乳がんは進行が遅いぶん、「○年再発・転移がなかったからもう大丈夫」とお医者さまから言われる○の期間が長いがんです。
私とほとんど同時期に大腸がんになった友人は、5年経って再発も転移もなかった時点で、お医者さまから「もう検査に来なくても大丈夫です」と言われたそうですが、私は9年半経っても、まだ薬を飲んでいるし、検査が続いています。

薬は、飲んだり飲まなかったりするくらいなら飲まない方がいい、と言われているので、飲み忘れのないように数を数えて、カレンダーに印をつけて管理しています。
女性ホルモンが抑制されたらどうなってしまうんだろう?と初めのうちは不安でしたが、別に男っぽくなったわけでもなく、感覚的には何も変わらず暮らせています。

10年を機に薬の服用も止めることになるのかな?
そしたら本当にがんの治療が終わったということになるのかな?

でも怖いので、10年経ってからも主治医のところには半年に1回くらいは通って、異変がないか診てもらいたいと思ってい...

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2017/03/25 14:07

乳がんを告知されて9年半になります。
この間、抗がん剤治療や手術が終わってからの8年間、半年に1度、検査をしています。

最初の頃は毎回、検査の前になると「再発していないか」「転移していないか」と気が気ではなかったのですが、心配した挙句結果が出て心配なしとわかる、ということが続くと、私ももだんだん知恵がついてきました。

がんになる原因が医学的にまだ解明されていないのですから、こうすれば確実に再発しないという特効薬はない。気にしても気にしなくても、再発する時はする、しない時はしない。
だったら気にしないで毎日を笑って過ごした方が、精神的に健康でいられると。そしてそういうストレスレスな考え方が、ひいては再発防止にもつながるんじゃないかと。

検査で異常が見つからなければ、感謝してまた次の半年をできるだけ楽しく過ごし、次の検査に自然体で臨めばいいんです。
それで何ともなければまた次の平穏な半年が迎えられるのだし、万一再発していたら、そこからまた治療を始めればいい。それだけのことです。

起きるか起きないかわからない不幸を、起きたらどうしようと心配しながら生きるのは、人生の無駄遣いです。
こ...

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2017/03/23 19:05

昨日の日記で、スポーツジムに通って運動習慣をつけるようにしたことが、乳がんの再発・転移の防止につながったのではないか…と書きましたが、運動するようになってもうひとつ、良かったことがあります。

骨密度の数値が劇的に上がったのです!

私は今もまだ、女性ホルモンの分泌を抑制するホルモン療法を続けているので、その副作用として更年期的な症状が出たり、骨がもろくなったり…ということがあるそうで、定期的に骨密度の検査もしています。

ホルモン剤を飲むと骨密度は低下するらしいのですが……私の場合、年を追うごとに数値が上がっていって、今や20代の数値になっています。
主治医の先生からも「ドーピングか何かしてるんじゃないの?」と冗談を言われるほどで、これは驚くべきことなのだそうです。

理由をスポーツジムのコーチに聞いたら、おそらくスタジオレッスンで飛んだり跳ねたりしているからではないか、とのこと。
運動すると筋肉が傷つくので筋肉痛になるわけですが、同じようにジャンプなどして衝撃を受けると、身体中の、目に見えないくらいの微細な骨も骨折するらしく、折れてくっついて、を繰り返しているのだそうです。

筋ト...

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2017/03/22 14:12

昨日の日記で、がんになって生活スタイルをガラリと変えたと書きましたが、中でも一番変わったことは、運動習慣をつけるようになったことです。
がんを告知されたのが9年前。化学療法、腫瘍の摘出手術、放射線治療…と一連の治療が一段落して、体力も戻ってきたのが8年前の春。
再発・転移しないために何をしたらいいのか、お医者さまに聞いたところ、
「これをすれば確実、ということはないけれど、ひとつ言えるのは、免疫力を高めるのが再発防止には良いということ。
そのためには代謝を上げる。代謝を上げるためには運動をする。だからぼくは運動習慣をつけることをお勧めしています」

運動か…。それまでの人生で、運動とはおよそ縁のない生活を送ってきた私にとっては、かなり苦痛でしたが、それでも命には変えられない。
私は近所にできたばかりのスポーツジムに入会することにしました。

それまでも何度かスポーツジムに入ったことはありましたが、いつも長続きせずに退会することの繰り返しでした。
だけど今回は命がかかってる!
通い始めると、ちょうど開店したばかりのジムだったので古い会員さんにいじめられるようなこともなく(古くからあるジム...

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2017/03/21 16:52

乳がんを告知されて、今年の10月で10年になります。
ステージ1でしたし、もともとお医者さまからは再発や転移の可能性は低いとは言われていましたが、幸いなことにこの9年あまり、再発も転移もしていません。
それには理由があると、自分では思っています。

乳がんになってから、私は生活スタイルをガラリと変えました。
それまでは、仕事が生き甲斐みたいなところがあって、寝食を忘れて仕事に没頭していました。好きな仕事だったので忙しくても平気でしたし、徹夜することも多くて生活リズムもメチャクチャだったのですが、むしろその忙しさが誇りだったし楽しんでいました。

でもそれで命を縮めては元も子もありません。何もかも、命あっての物種です。
生きることを優先しよう、すべては生きてこそだと、痛感したのです。

なので一大決心をして会社を辞め、フリーランスで自分のペースで仕事をするというスタイルに変えました。
まあこの点は、私は独身なので養わなければいけない家族もなく、自分だけ食べていければいいという気楽な立場なので、毎月一定の収入が必要だという人にはあまりお勧めできないかもしれませんが…。

そして、それまでは...

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2017/03/20 18:27

抗がん剤で髪の毛が抜けた日に書いた日記が残っていたので再録します。

10月25日。いよいよこの時がやってきた。
今朝から、髪が一気に抜け始めた。
起きた時には、枕に髪の毛はまったく落ちていなかった。
実は、髪の毛が抜けるのが怖くて、まる2日洗髪していなかった。それどころか、まともにブラッシングさえしていなかった。でも今日は病院に行く日。さすがに汚い髪のままでは外出できない。久しぶりに洗ったら、その刺激で髪が抜けるに違いない。私には確信に近い予感があった。
そして、その予感は当たっていた。
髪の毛を濡らした途端に、毛束がごっそり取れる手ごたえがあった。髪の毛が20本くらい、手のひらに残る。
こんなに抜けるなんて…。恐怖と妙な高揚感がないまぜになった。
シャンプーをつけて洗うと、洗うそばから抜けていく。抜けた髪はぐるぐると渦を巻いて流れ、排水溝の蓋に絡まって溜まる。
すぐに蓋はとぐろを巻いた髪の毛で真っ黒になった。
不思議なことに、こんなに大量に抜けているのに、頭皮には、痛みはおろか、抜けたという感覚すらない。それで気づいた。もうとっくに髪は抜けていて、今シャワーの水流に押されて落ちてい...

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2017/03/19 22:38

乳がんを告知された翌日の日記が見つかったので、再録します。

昨日から死ばかり意識している。
若くして死んだら困ることは何だろう?
特に私みたいな、夫も子供もいない独身だと、この子のために生きなくちゃ、という責任があるわけでもないし、どうしても生きなくちゃというモチベーションがなかなか持ちにくい、ということに改めて気づいた。

平均寿命より早く死んだら損したような気はする。同級生より先に死んだら不幸せに見えるだろうし、みんなから「気の毒に」と思われるのもムカつく。でもそんなのは死んじゃったらどうせわからないことだし…。
ああ、考えれば考えるほど、私が長生きする意味がわからなくなってくる。

泣けたら楽だろうな、とは思う。泣こうかな、とも思う。きっと私はやっぱり死が怖いのだ。
でも確実に、泣きたくないとも思っている。
泣いてしまったら「自分ががんになったこと」に打ちのめされた事実が残ってしまうから怖いのだ。

長生きすることに意味が見出せない、というのは、そう思おうとしているだけなのだろうか。がんを告知されたばかりの人間の、防衛本能というか、ただの強がりなのだろうか。
ああ、どんどんわか...

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2017/03/16 22:23

乳がんだとわかって、一番気になったのは、手術でおっぱいの形が変わってしまうことでした。
やはりおっぱいは女性のシンボルですから、メスを入れるのにはかなりの葛藤がありました。
私の場合直径2.5㎝のがんだったので、お医者さまが言うには「のりしろをつけて」直径5㎝をくり抜かなければならないと。
でも、そうなると、もともとBカップの胸なので、本当にへこみがわかって形が変わってしまう…と思ったら、眠れない夜が続きました。
手術前の抗がん剤治療でがんがかなり小さくなった(直径1㎝以下になった)時には、これで切る範囲が少なくなると嬉しくなったものです。
でもお医者さまは、それでも5㎝切ることは変わらないと。
もともとがん細胞だったところは、化学療法で小さくなったとしても再発の恐れがあるので切除するしかないと。
その時にお医者さまから言われた言葉が忘れられません。
「あなたが受けるのは美容整形の手術じゃなくて、がんを切り取って命に関わる病気を治すための手術なんですよ」
本当にその通りで、何よりも大切なのは命。胸の形にこだわるあまりに再発するなんて、本末転倒だと気付かされました。

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2017/03/15 15:58

乳がんを告知されたとき、私を襲った不安は3つでした。

ひとつめは、これはがん告知された人なら誰でもそうだと思いますが、がんが乳房以外に転移していないかということ。
どうしてもがん=死のイメージがありますので、当時の日記には「死ぬんじゃないか」「来年の今日は迎えられないんじゃないか」という恐怖がいっぱい書いてあります。
幸い、リンパ節センチネル生検の結果、転移は見つかりませんでしたが、それでも死の恐怖は消えたわけではありませんでした。

2つめは、どうしても受けなければならない抗がん剤治療で、髪の毛が抜けることのショックとどう向き合うか。
よく、抗がん剤の副作用で髪が抜けるとか、ムカムカして気持ち悪くなると言いますが、これにはちゃんとした理由があります。
がん細胞は普通の細胞に比べて増殖が速いのですが、それを殺す薬なので、同じように普通の細胞よりも成長が速い、毛根の細胞や胃の粘膜の細胞もやられてしまうのです。

そして3つめの不安が、これが私としては一番大きい不安だったのですが、
女性のシンボルであるおっぱいを切除手術することで、おっぱいの形が変わってしまうということ。
これに関しては...

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2017/03/14 14:14

乳がんが見つかったのは、本当に偶然からでした。
私は毎年、職場の健康診断を受けていて、
2007年の4月にも乳がん検診をやったのですが、その時は異常は見つからなかったんです。
でもその年の8月、たまたまつけたテレビで乳がん特集をやっていて、自己触診のやり方をデモンストレーションしていたので、私も何気なくテレビを見ながら言われた通りに自分のおっぱいを触ってみたら、左胸の下の方に、自分で硬いしこりを見つけたんです。
それですぐに病院に行ったら、直径2.5㎝くらいのがんだと判明しました。

8月に2.5㎝の大きさになっていたのであれば、4月の検査ではもう見つかっていなければいけなかったはずです。
なのになぜ検診でわからなかったのか?

私の職場の乳がん検診は、マンモグラフィーはやらず、エコー検査だけでした。
それとお医者さまの触診。
まず、エコー検査が問題だったようです。
マンモグラフィーは、レントゲン写真を見る専門のお医者さまが何百枚でも見ることがてきますが、エコー検査は、その時の技師さんが異常を発見できなかったら、それで終わりです。
私はたまたま、がんを発見する目を持たない技師さんに当た...

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2017/03/13 18:16
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