≪医師監修≫妊娠した時の基礎体温のグラフは?高温期に体温が上がらなくても妊娠する?

更新日:2017/03/08

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妊娠成立に伴い、基礎体温にも変化が起こります。一般的には高温期が続くとされていますが、超初期の場合には体温が低下することもあるのです。ここでは基礎体温の測り方や変化、妊娠超初期に現れる症状、その後の過ごし方まで詳しく解説します。


記事監修医師宋美玄先生  

【 記事監修 】
 産婦人科医・医学博士
 宋美玄 先生


基礎体温

●基礎体温とは
●平常時の基礎体温の変化
●妊娠した時の基礎体温の変化
●高温期に出血がある場合
●その他の妊娠超初期の症状
●妊娠の可能性がある場合の過ごし方


基礎体温とは

基礎体温とは、寝起き直後に婦人体温計で測る体温のことです。体を起こしたり寝返りをしたりしただけでも体温は上昇するため、目が覚めたら体をできるだけ動かさずに測ることが重要です。


基礎体温は毎日計測することで、高温期と低温期の推移から女性の体のリズムが分かり、月経期や排卵期、妊娠の可能性などを把握することが可能になります。妊娠を希望している場合は、必ず測定し記録しましょう。


平常時の基礎体温の変化

平常時の基礎体温の変化

月経が28日周期の人は、月経初日から排卵日までの「低温期」が約2週間、排卵日から月経開始直前までの「高温期」が約2週間というように、グラフは二相に分かれます。全ての人に当てはまるわけではありませんが、低温期と高温期の差は0.3℃から0.5℃が理想といわれています。


ただし、基礎体温は体調の変化によって微妙に変化するため、ストレスを強く感じたり、睡眠不足になったりしたときには、グラフのようにはっきり二相に分かれないこともあります。


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妊娠した時の基礎体温の変化

基礎体温は女性の体の状態を表すため、体温の変化によっておよそ妊娠しているかどうかが分かります。そのためには、基礎体温を継続的に測定し、低温期の平均値と高温期の平均値を把握することが重要です。


高温期が続く場合

妊娠した時の基礎体温の変化

長く続く高温期は、妊娠のサインだと考えられます。妊娠すると、黄体ホルモンなどの女性ホルモンが多くつくられることで体温は下がらなくなります。通常、高温期は約2週間で終わりますが、高温期が21日以上続く場合は、妊娠の可能性を疑っても良いでしょう。妊娠している場合は、hCGの分泌が続く13週目程度まで高温期が続きます。


ただし、女性の身体はとてもデリケートであるため、少しのことで基礎体温は安定しなくなります。そのため、高温期が続いても妊娠を確定することはできません。中にはホルモン異常(黄体存続症)などの女性疾患を発症しているため高温期が続くということもあるので、基礎体温のグラフがいつもと違う変化をしたら、月経がきても早めに婦人科受診をした方が安心です。


基礎体温が上がらなくても妊娠する場合も

高温期に体温が上がらない状態でも、月経予定日以降に妊娠検査薬で調べたら陽性だったという人もいます。これは、低温期と高温期の差は0.3℃から0.5℃が理想といわれていますが、誰もが当てはまるわけではないためです。


理想的な二相のグラフにならなくても、継続して基礎体温を測定していれば、体温の微妙な変化から高温期が分かるようになります。


無排卵

1か月間ずっと体温の上昇が見られず、グラフがガタガタになっている場合は、「無排卵」の可能性が考えられます。無排卵とは、卵胞が十分に成長しないために排卵が起こらないという状態です。このままでは妊娠に至ることはできないため早めに婦人科を受診しましょう。


朝より日中の体温が高い場合、低い場合

日中の体温

体温は活動量によって変化します。そのため、朝よりも日中の方が、体温が高いこともあれば、逆に低くなることもあるのです。妊娠しているかどうか気になるときは一日に何度も体温を測ってしまいますが、日中の体温では、妊娠の可能性を判断することはできません。


体温は、目覚め直後に測る基礎体温だけを見るようにしましょう


高温期に出血がある場合

排卵日から1週間程度経って起こる出血は「着床出血」の可能性が考えられます。着床出血は、着床した際に起こる出血のことをいい、出血量はおりものに少量の血が混じる程度で、期間も1日程度と短期間であるのが特徴です。人によっては、妊娠12週頃まで出血がある場合もあります。


高温期であるにも関わらず、月経のような出血があった場合は、流産や他の女性疾患の疑いも考えられますので要注意です。


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その他の妊娠超初期の症状

着床時期(妊娠3週頃)は、次回の月経予定日よりも前ということもあり、妊娠検査薬を使っても陽性反応がほとんど現れず、妊娠に気づくことが難しい時期です。しかしながら、妊娠成立に伴い女性ホルモンのバランスは変化しており、基礎体温の変化以外にも以下のような症状が現れてきます。


【 妊娠超初期と呼ばれる時期の主な症状 】

  • 月経がこない
  • 腹痛、腰痛
  • 着床出血
  • 胸の張り
  • 風邪のようなだるさ
  • 便秘
  • 胃痛
  • 眠気

→妊娠超初期症状についてはこちら


妊娠の可能性がある場合の過ごし方

基礎体温の変化や体調の変化から妊娠の可能性を感じたら、体に負担をかけない生活を心がけましょう。


タバコやアルコールなどの嗜好品についてはストップしているとは思いますが、続けている人はやめましょう。また、薬を飲むときやレントゲン検査をする際は、妊娠の可能性を伝えるようにしましょう。


特に安静にする必要はありませんが、できるだけパートナーに協力をしてもらって、穏やかに過ごせるようにすると良いですね。

※本記事の内容は掲載時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。