≪医師監修≫月経(生理)の出血と妊娠初期症状の違いについて

更新日:2017/03/08

月経が遅れると「もしかして妊娠かもしれない」と考える人も多いと思います。一方、出血があると着床出血なのか月経なのか、気が気でないということもあるでしょう。ここでは妊娠初期症状と、月経の症状の違いついて解説します。


記事監修医師宋美玄先生  

【 記事監修 】
 産婦人科医・医学博士
 宋美玄 先生


●妊娠の初期症状とは
●妊娠初期症状と月経の症状の違い
●妊娠検査薬はいつから使うか
●検査結果によらず異常があれば病院へ


妊娠の初期症状とは

妊娠初期症状の時期

妊娠の初期症状は、次回月経(生理)予定日の1週間後あたりから感じはじめます。この時期は、月経周期が規則的な人の場合、月経の遅れにより「妊娠したかも?」と気づく頃と重なります。妊娠初期症状は、月経の症状と似ているものもありますので、違いをきちんと把握しておくことが大切となります。


また、妊娠初期症状のさらに前である、妊娠3、4週頃から、「妊娠超初期症状」というべきものが現れはじめます。この頃は、次回の月経予定日よりも前ということもあり、妊娠に気づくことが難しい時期ですが、妊娠成立に伴い、様々な症状が現れます。ゆっくりと落ち着いた妊娠生活を送るためにも、これらの時期に、どういった症状が出るのかを把握しておくことはとても大切です。


→妊娠超初期症状について詳しくはこちら


妊娠初期症状と月経の症状との違い

妊娠初期症状としては、主に以下のようなものが挙げられます。月経前症状や月経中の症状との違いを理解しましょう。


基礎体温

基礎体温

妊娠しているかどうかを判断するために最も有効なのが「基礎体温」です。


妊娠している場合、着床後に分泌される「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」というホルモンの影響で、体温を維持する黄体ホルモン分泌量が増えるため、基礎体温は高温をキープします。しかし、高かった基礎体温が0.3℃から0.5℃程度一気に下がったら、それは月経がくるサインであり、その当日か翌日には月経がはじまるでしょう。


もちろん、基礎体温は体調やストレスなどの影響で変化することもあります。体温が少し下がってもまた高温状態になり、月経予定日を超えても高温が続く場合は妊娠の可能性も十分考えられます。


→妊娠したときの基礎体温について詳しくはこちら


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出血の仕方

月経予定日までに出血があった場合、それが妊娠によるものなのか月経が早まって来たのかを判断するポイントとして、出血の仕方や色、状態が挙げられます。


妊娠が成立している場合、人によっては、排卵から10日前後に短期間の出血が起こります。いわゆる「着床出血」と呼ばれるものです。出血量はごく少量の人がほとんどで、おりものに混じって血が出る場合もあります。色は薄いピンクもしくは茶色です。また、期間は1日程度と短期間であるため、実際、気づかない人もいるほどです。着床出血は必ず起こるというものではなく、全くない人もいます。出血の状況だけでは決めつけず、まずは数日間様子を見ましょう。


一方、月経の場合は、赤ちゃんを迎えるために準備されていた子宮内膜が剥がれ出てくるため、レバーのような塊と鮮血が出ます。期間は3日から6日間程度です。おりものシートでは間に合わない量であれば、それは月経の可能性が高いでしょう。


吐き気

吐き気

妊娠するとほとんどの人が経験するのが「つわり」の症状です。一般的に、つわりがはじまるのは、妊娠6週頃とされていますが、その時期には個人差があり、まれに月経予定日前からつわりを感じたという人もいます。


お酒を飲んでいないのに二日酔いのような気持ち悪さを感じるなど、普段感じることのない吐き気があった場合は、妊娠によるつわりかもしれません。


食欲

排卵後には、黄体ホルモン増加の影響で、妊娠や月経に関係なく食欲が旺盛になります。そのため、食欲だけで妊娠の可能性を判断することはできません。


しかし、妊娠すると味覚と好みが多少変わるため、今まで嫌いだったものが食べたくなったり、一種類の食べ物ばかり食べたくなったりすることがあります。また、つわり症状が早くにきた人は、気持ち悪さから食欲がなくなることもあります。


妊娠検査薬はいつから使うか

妊娠検査薬は、尿中のhCGを検出して妊娠を判定するものです。


「hCG25IU/L」(少量のhCG)から反応する早期妊娠検査薬であれば月経予定日当日から、「hCG50IU/L」から反応する一般妊娠検査薬であれば月経予定日1週間後から使うのが適切とされています。


待ちに待った赤ちゃんですから早く結果を知りたいところですが、フライング検査によって、化学流産や初期流産が分かってしまうことがあります。妊娠初期の流産は誰にでも起こりうることですが、流産と分かるとショックは大きいものです。正しい結果を得るためにも、妊娠検査薬は適切な時期に使用することおすすめします


→妊娠検査薬について詳しくはこちら

→化学流産について詳しくはこちら


検査結果によらず異常があれば病院へ

医師と患者

日本の妊娠検査薬の精度は非常に高く、どのメーカーのものを使っても99%以上の正確さで判定するといわれています。そのため、適切な時期に使用して陽性なら「妊娠している」、陰性なら「妊娠していない」と判断して問題ありません。


陽性を確認したら、「正常妊娠」しているか判定するために産婦人科へ行きましょう。目安としては、月経予定日の1週間後(妊娠5週)頃が良いとされています。


また、出血や痛みなどが、普段の月経の症状や着床出血と違うと感じた場合も、まずは病院へ行きましょう。膣部びらんや絨毛膜下出血、子宮外妊娠、胞状奇胎などの可能性も考えられますので、気になる症状があれば、早めに産婦人科を受診してください。

※本記事の内容は掲載時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。


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