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≪医師監修≫乳がんの針生検とは?検査の出血や痛みは?検査結果の信頼性は?  

更新日:2018/01/18

組織診には針生検、マンモトーム生検、外科生検の3つの種類があります。最もからだへの負担が少なく、検査費用が安いのが針生検です。ここでは、針生検について詳しく解説します。


記事監修医師上野貴史先生  

【 記事監修 】
 板橋中央総合病院 乳腺外科医長
 上野貴史 先生


●針生検とは組織診のひとつ
●針生検とは
●検査による出血は?痛みは?
●検査後の過ごし方
●針生検の結果の見方、検査結果の信頼性は?
●まとめ


針生検とは組織診のひとつ

乳がんの確定診断をするためには、組織診による病理診断が必要です。針生検は、マンモトーム生検、外科生検とともに、組織診の方法のひとつです。


細胞診では、細胞とその周辺の情報しか得られません。また細胞診では確定診断とはなりません。組織診は細胞と周囲組織との構築を含めた全体像をみるので情報量がはるかに多く得られます。例えば、人物を同定するのに、細胞診は目だけみて判定し、組織診は目+鼻+口をみて判定するようなものです。外科生検では顔全体が見えるというようなイメージです。


針生検とは

針生検

組織診に使用する針は太さがいろいろあります。太い針を使った方が得られる情報は多くなるのですが、痛みなど患者さんの負担も大きくなるので、両方のバランスを勘案すると16ゲージ(外径1.65、内径1.34または1.41mm)が使われることが多いです。


また通常はエコーガイド下で行い、目的の部位から確実に組織を採取するようにします。針生検用の針は注射器の針とは異なり、側面に穴が開いていてバネ式で組織を挟み採るようになっています


針生検の費用、所要時間、結果が出るまでにかかる日数

針生検のみの手技料は650点で、3割負担の場合1950円です。他にエコーを併用したり麻酔薬を使用したりするため、3500円程度かかります。


検査の所要時間は局所麻酔を含め10分程度です。標本を染色、固定してから病理医が鏡検して報告書を書くため、結果が出るまでに1週間くらいかかります。大学病院など院内で検査できる施設の場合は3、4日で分かります。


検査による出血は?痛みは?

針生検は、細胞診に比べ針が少し太くなりますが、局所麻酔をしますし、痛みは普通の注射と同じくらいです。検査後に痛みが治まらないようなことはありません。


穿刺後は軽い内出血を起こす場合がありますが、そのまま放置しても問題なく、通常は1、2週で目立たなくなります


検査後の過ごし方

検査当日でも、お風呂に入ることができます。痛みが取れないという患者さんもほとんどいないので、痛み止めや止血剤を出すようなこともありません。


針生検の結果の見方、検査結果の信頼性は?

針生検では、組織をとるので情報量が多く、偽陰性率(検査が誤って陰性と判断したものの割合)は0%から3.6%との報告もあり、かなり精度の高い検査です。一番問題になるのは、サンプリングエラーといって、目標の病変から針先がずれて組織が採取された場合です。その場合もちろん診断を誤ることになります。画像所見と針生検での病理所見がずれている場合は、サンプリングエラーの可能性を考えて再検査を行うこともあります。


針生検では、診断するのに十分な材料がとれていれば確定診断がつきます。もし乳がんだった場合には、ホルモン受容体やHER2タンパク発現、細胞増殖の程度でサブタイプを判定し、今後の治療方針決定に役立てます


針生検で確定診断できなかったときはどうする?

判断が難しい病変で、針生検の情報だけでは確定診断がつかないということも稀にあります。そのような場合は、手術室で組織を採取する外科生検を通常は行います。


まとめ

針生検は、細胞診よりも太い針を刺して、広範囲の細胞を含む組織を採取し、検査していきます。得られる情報が多いので、多くの場合確定診断がつけられます。がんの場合では、グレードやサブタイプまで判定できることができます。組織診の中で最も、侵襲性が低く、検査費用が安いのが針生検といえるでしょう。

※本記事の内容は掲載時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。


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