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≪医師監修≫マンモトーム生検とは?検査の出血や痛みは?

更新日:2018/01/30

マンモトームは、針生検、外科生検とともに、組織診の方法のひとつです。ここでは、マンモトーム生検はどのように行うのか、痛みはあるのかなどについて詳しく解説します。


記事監修医師上野貴史先生  

【 記事監修 】
 板橋中央総合病院 乳腺外科医長
 上野貴史 先生


●マンモトーム生検とは組織診のひとつ
●マンモトーム生検の2つの検査方法
●検査による出血は?痛みは?
●検査後の過ごし方
●マンモトーム生検の結果の見方
●まとめ


マンモトーム生検とは組織診のひとつ

乳がんの確定診断をするには、組織診断をつける必要があります。この組織診には、針生検、外科生検、マンモトーム生検という3つの検査があります。


マンモトーム生検の適応となるのは、悪性が否定できない石灰化病巣が見られる場合(通常のマンモグラフィで微小石灰化が見られるが、超音波検査でも局在(病変の位置)を見極めるのが困難な場合)に、外科生検をせず確定診断をする時です。


マンモトーム生検のメリット

マンモトーム生検は、エコー検査では局在を見極めるのが困難な場合に対しても、組織診が可能なことがあります。また、エコーで局在診断が可能な場合でも、病変によっては充分な組織量がないと診断が難しい病変もあるので、情報量の多い生検ができるということがあります。


例えば、「程度の強い乳腺症なのか、非浸潤がんなのか」は組織を見ても診断が困難なことがあります。通常は外科生検が必要となりますが、マンモトーム生検でも同等の診断が可能となることもあり、体にメスを入れたくない人には適応となります。マンモトーム生検は患者さんへの身体的負担が大きい外科生検をもう少し減らしたいということで開発された生検法です。


マンモトーム生検の問題点

マンモトーム生検を行うための装置(ステレオタクティック生検装置)は、高額(数千万円)なため、専用の設備を持っている施設でないとできません。通常のマンモグラフィ装置を持っている施設でも、画像を3次元で見ることができる付加設備や遠隔操作の穿刺装置が必要になります。


マンモトーム生検の2つの検査方法

マンモトーム生検には、マンモグラフィ下とエコーガイド下の2種類の方法があります。


マンモグラフィ下の検査方法

マンモグラフィ下のマンモトーム生検

マンモグラフィ下の検査では、マンモトーム生検専用のベッドにうつ伏せに寝ていただき、胸の部分に開いた穴から、検査する方の乳房と片腕を出します。ベッドの下には乳房の圧迫装置や組織を採取するための穿刺装置があります。専用装置は通常のマンモグラフィに使われる椅子タイプもあります。


医師は離れた場所でマンモグラフィ(乳腺X線検査)画像を見ながら、まず穿刺装置の位置を決めたのち遠隔操作でがんを疑う部分の組織を穿刺吸引します。穿刺針は針生検に使う針と同様、側面に穴が開いていますが、遠隔操作で蓋の開閉と吸引ができます。画像を見ながら採取したい部分の近くまで針を挿入し、採取孔を採取部位に向け、吸引することで組織が針の内部に引っ張られ、蓋を閉めることで組織が切断されます。


エコーガイド下の検査方法

エコーガイド下のマンモトーム生検

エコー下でがん病巣部を正確に確認し、がん組織を採取し検査していきます。通常は、3、4回くらい組織を採取します。エコーガイド下で行う場合には、通常の針生検でも十分診断つくこともあり、マンモトーム生検が必要かどうか、正しく選ぶことが重要です。


マンモトーム生検の費用、所要時間

マンモトーム生検は健康保険上、「乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術」と呼ばれ、手術と同じ扱いになります。保険点数も針生検の約10倍(6万5000円程度)です。検査時間はトータルで1時間くらいとなります。


検査による出血は?痛みは?

マンモトーム生検では、針生検より太い針(直径12mm)を使用するため、局所麻酔をします。針生検よりも痛みが強く出血しやすいと言えます。検査後は、穿刺部を30分程度圧迫止血し、止血して出血がとまったことが確認できてから帰宅することになります。


検査後の過ごし方

検査終了後もガーゼで圧迫止血しながら帰宅することとなります。


合併症として、後出血を起こしたり血腫形成するケースもありますので、検査後の入浴、アルコール摂取および運動などは避けてください。血液が止まりにくいお薬を服用されている人は、検査前に休薬が必要なので、事前に主治医に申し出ることが大切です。


穿刺部の内出血による赤黒いアザは、自然吸収されるので問題ありません。ただ、針が太いので小さな針跡が残るケースはあります。


マンモトーム生検の結果の見方

マンモトーム生検では通常、確定診断がつきます。ただし外科生検に完全に変わりうるものではないので、周囲の病巣に対して引き続き経過観察をした方が良いこともあります。また悪性の診断がついた場合、追加の根治治療が必要です。


まとめ

マンモトーム生検は、針生検よりもさらに情報量が増えるので、より正確な診断ができますが、病巣の状態によっては針生検で十分な場合や、外科生検を行った方が良い場合もあります。主治医と良く相談しながら、ご自身に適した方法を選択してください。

※本記事の内容は掲載時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。


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