子宮体がんの子宮摘出手術と術後/後遺症対策の体験談まとめ

更新日:2017/11/06

関連 :

子宮体がんと診断されこれから手術を受けられる方は、入院期間や費用はもちろんのこと、術後についても非常に気になるのではないでしょうか。術後の痛みや排尿・排便障害、更年期障害などの後遺症・リハビリについて、実際に子宮体がんの手術を受けた9名の患者様より寄せられた手術と術後の体験談をご紹介いたします。

●手術時間と入院期間はどのくらい?手術後の痛みはどうだった?
●術後の後遺症とリハビリ、気を付けていたこと
●まとめ


手術時間と入院期間はどのくらい?手術後の痛みはどうだった?

子宮体がんの手術を受けた9人の患者様の体験談をまとめると、開腹手術の方は、10日から2週間程度の入院で、2014年4月より保険適用となった腹腔鏡手術はやはり開腹手術より短く6日ほど、手術により感染症や合併症を発症した方の入院期間は予定より長く1か月以上の入院となったそうです。


傷口よりもドレーンの方が痛かったという声もあり、手術直後の硬膜外麻酔と鎮痛剤を使い痛みに対応されたそうです。その後、痛みがそのまま落ち着いた方、いまだに痛むことがある方もいらっしゃいました。


患者様一人ひとりの体験談は、以下に記載いたします。


開腹手術で、子宮・卵巣・リンパ節を切除

【手術時間と入院期間は?】

手術は予定より早く4時間程度で終わり、入院期間は10日くらいでした。


【手術後の痛みは?】

硬膜外麻酔と鎮痛剤で、ほぼ痛みは取れました。術後2か月は鎮痛剤を毎日服用し、その後は痛みが強い時に服用しています。膀胱に尿が溜まり始めたり、お腹いっぱい食べると痛み、気圧や天候により痛むこともあります。(50代/2016年手術)


開腹手術で、子宮・卵巣・卵管・リンパ節・骨盤内リンパ節・傍大動脈リンパ節・大網を切除

【手術時間と入院期間は?】

予定より長く5、6時間程度かかり、入院期間は10日くらいでした。


【手術後の痛みは?】

ピークは術後3、4日程度で、その後はたまにズキッと痛みます。術後3日は硬膜外麻酔を使い、以降は鎮痛薬の内服です。手術後は特に制限がない限り動いてリハビリした方が合併症を予防でき経過もよくなるそうで、痛みで動けない時は積極的に鎮痛剤を使ってます。(30代/2017年手術)


開腹手術で、子宮・卵巣を切除し、リンパ節郭清

【手術時間と入院期間は?】

予定より早く3時間程度でした。入院期間は2週間でした。


【手術後の痛みは?】

術後の痛みは硬膜外麻酔であまり感じませんでしたが、ドレーンの傷口の方が痛くて1週間ほど痛み止めを飲んでいました。(40代/2016年手術)


開腹手術で、子宮・卵巣・リンパ節を切除

【手術時間と入院期間は?】

予定通り6時間程で、入院期間は2週間でした。


【手術後の痛みは?】

術後の傷口には痛み止めが効きました。下痢が数日続き痛みより大変でした。術後は傷口が痛いのであまり動けずストレスがたまりました。手術前に自分の荷物を整理しておいて、すぐに必要な物が取り出せるようにすると便利です。(40代/2015年手術)


開腹手術で、子宮・卵巣・卵管を切除

【手術時間と入院期間は?】

帝王切開時の癒着があったため、予定より長く4、5時間程で、入院期間は10日間でした。


【手術後の痛みは?】

硬膜外麻酔でそれほど痛みませんでした。気管挿管の後遺症により、咳が良く出たため、咳による痛みが辛かったです。(40代/2017年手術)


開腹手術で、子宮・卵巣を切除

【手術時間と入院期間は?】

手術時間は3、4時間ほどで、都合によりちょっと長めの3週間弱の入院でした。


【手術後の痛みは?】

術後の痛みはありませんでした。痛み止めは一度も使用しませんでした。(40代/2016年手術)


開腹手術で、子宮を切除

【手術時間と入院期間は?】

予定より長く3時間でした。入院期間は2週間の予定でしたが、感染症のため40日ほどになりました。


【手術後の痛みは?】

ドレーンをつけて1週間ほど痛みがありましたが、悪寒と高熱があり、止めてた針を抜いた途端に物凄い匂いをした膿が吹き出し感染症と断定されました。痛みは感染症で針を抜いた途端になくなりました。(40代/2013年手術)


開腹手術で、子宮・卵巣・卵管・骨盤内リンパ節・傍大動脈リンパ節・大網を切除

【手術時間と入院期間は?】

予定通り6時間程かかりました。入院期間は合併症を発症し35日間になりました。


【手術後の痛みは?】

ドレーンを付け、1週間ほど痛みました。(50代/2007年手術)


腹腔鏡手術で、子宮・卵巣・卵管を切除

【手術時間と入院期間は?】

帝王切開時の癒着があったため、予定より長く4時間かかりました。入院期間は6日です。


【手術後の痛みは?】

術後5日でまだ痛みはあります。14日間の痛み止めがでました。(50代/2017年手術)


術後の後遺症とリハビリ、気を付けていたこと

子宮体がんの術後の後遺症とリハビリ、気を付けていたことについて患者様の体験談をまとめました。


広汎子宮全摘出術の方

■更年期障害と思われる、多汗、のぼせ、ホットフラッシュ、動悸などの症状に悩まされ、2年を限度にホルモン剤を貼付しています。リンパの巡りが悪くなり、着圧ハイソックスを履いています。悪天候でリンパの巡りが悪い時には、足枕を使ったり、ふくらはぎ用のマッサージ機も使っています。術後半年たってから、運動まではできなくても、エレベーターを使わずに階段にするなど、極力歩くようにしています。(50代/2016年手術)


■ひどい寝汗やイライラなどの更年期症状がでました。抗がん剤治療終了後、1か月くらい漢方を続けていましたが、症状が落ち着いてきたので飲むのを中止しました。術後2日目に少し貧血になっているとのことで、鉄剤の点滴をしてもらいました。翌日には改善しました。リンパ浮腫にならないよう、寝る時は足を高くする、重い物を持たない、虫にさされないようにする、転ばないように気をつけています。(40代/2016年手術)


単純子宮全摘手術の方

■術後1年間は風邪等ひきやすかったです。術後数年たって、腹部の激痛で立っていられない状況の時があり、腸が癒着して起きる「腸壁ヘルニア」と診断されました。腸が血管をふさいだり腸閉塞にならないと手術はしないようで、痛み止めを飲むしかないのが今は辛いです。(40代/2013年手術)


まとめ

術後の痛みは我慢せず、硬膜外麻酔と鎮痛剤を使って上手に痛みとつきあいましょう。それでも痛みがひどい時やおかしいと感じる症状があらわれたら、早めに主治医に相談しましょう。


【このコラムの元となったQ&A】

  • 手術に関する体験談はこちらになります。(費用と高額医療費限度額の回答もあります。)
  • 術後の後遺症、リハビリに関する体験談はこちらになります。

※本記事の内容は掲載時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。


 

【 編集 】
イルイル運営チーム